カスペルスキーでは、働く女性を対象としたネットセキュリティ向上プロジェクトの一環として、各種セミナーを開催しています。昨年10月で1周年を迎えた月1回の『KASPERSKY After 7 Seminar』、今年5月のテーマは「ランサムウェア」と「お茶」でした。
折しもランサムウェアWannaCryの世界規模の感染が大きく報道された翌週であり、さらに新茶の季節を過ぎたばかりという時期でもあって、非常にタイムリーな内容となりました。
「WannaCry」という名前のランサムウェアについては、何らかの情報をご存じだと思います。報告された感染規模の大きさや、公共の場のディスプレイが感染メッセージになってしまったというインパクトあるSNS投稿の数々、自分が何もしなくても感染する可能性、3月に提供されていたセキュリティ更新プログラムを適用していなかったWindowsマシンが影響を受けたことなどが、日本でも大きく報じられました。
これは一体どういう脅威なのか、対策はどうするべきなのか、カスペルスキーの情報セキュリティラボの大沼千亜希が解説しました。
対策の基本は、やはりITセキュリティ全般に共通の「OSやソフトウェアのアップデートをすぐに適用する」「セキュリティ製品を利用する」です。また、万一感染した場合にはすぐコンピューターをネットワークから切り離すこと、日頃からデータのバックアップを取っておき、バックアップデータを保存したドライブは普段ネットワークに繋がないようにしておくことも、大沼はアドバイスしていました。
皆さんプレゼン画面をスマホで撮影したり、メモを取ったりして聞いていらっしゃいました。技術的な側面にも触れながらの解説だったので、内容が固すぎたのではないかと少し心配しましたが、セミナー後に参加者の方々にお話を伺うと「わかりやすくまとまっていた」「そもそもランサムウェアに興味があった」「WannaCryの話でなぜポート445のことが出てくるのかと思っていたけれど、今日のセミナーを聞いて話が繋がった」などの感想をいただきました。なかなか、関心は高かったようです。
WannaCryについては、Kaspersky Dailyでもご紹介しました。今回のセミナーに参加できなかった方は、関連の記事をご参考にどうぞ!
さて、今回のミニセミナーは「日本茶のおいしい淹れ方」です。講師を務めてくださったのは、特定非営利活動法人 日本茶インストラクター協会認定 日本茶インストラクターの繁田佳子さんです。
お茶は、茶の木の葉を蒸して作ります。お茶と言えば、日本茶(緑茶)以外にも烏龍茶や紅茶がありますが、どれも元は同じお茶の木の葉なのです。
緑茶、烏龍茶、紅茶の違いを生み出すのは、発酵。緑茶は不発酵茶、烏龍茶は半発酵茶、紅茶は発酵茶です。また、同じ緑茶でも、お茶の木の栽培方法や製造方法でさまざまな味わいになります。
セミナーでは、2人一組になり、種類の違う煎茶をそれぞれが淹れて味わい比べをしました。普通煎茶の方は沸騰させてから少し温度を下げたお湯で淹れ、深蒸し煎茶の方は熱いお湯で、普通煎茶より短い時間で淹れます。驚くほどに味わいが違います!普通煎茶は淡い色ですが清々しい香りが鼻を抜けていき、濃い緑色の深蒸し煎茶はしっかりとしたうま味が舌に残ります。
身近なお茶なのに、案外知らないことが多くて驚きました。たとえば、お茶を淹れたあとは急須のふたを少しずらしておき、茶葉が蒸れないようにしたほうが2煎め、3煎めも美味しくいただけること。また、同じ理由から、急須をぐるぐる回して茶葉を攪拌しないほうがよいこと。ご存じでしたか?
お茶についても皆さん興味津々で、多くの質問が飛びました。飲む以外の活用法についてですが、お茶は匂いを吸収するので、古くなってしまったお茶を靴箱の脱臭などに使うこともできるそうです。また、柔らかい新茶の場合は、お茶を楽しんだ後の茶殻にポン酢やわさび醤油をかけて頂くこともできるそうですよ!そういえば東南アジアや中国では茶葉を食用としても使いますね。また、冷しゃぶを作るときにお湯の代わりにお茶でしゃぶしゃぶすると、脂を落とすことができるそうです。
KASPERSKY After 7 Seminarは、月1回の開催です。毎回異なるテーマで、ITセキュリティに関する情報や今からできる具体的な対策をお届けします。同時開催のミニセミナーも、女性が気になるテーマをピックアップ。セミナー開催日・テーマ・会場については、当セミナーの案内ページをご覧ください。また、カスペルスキーのFacebookおよびTwitterでもご案内いたします。このほか、TwitterやInstagramで「#カスペ女性」で検索してみてくださいね。
- KASPERSKY After 7 Seminar 開催日程案内ページ: https://jp.research.net/r/KA7S
- KASPERSKY After 7 Seminar開催レポート:https://kasperskylabs.jp/activity/news/775/
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