昔から「壁に耳あり障子に目あり」と言いますが、同じようなことはコンピューターにも言えます。新たなデータ侵害、新しいマルウェアやフィッシング攻撃が日々発生している状況は、まるでインターネットには目が付いていて、安全なものなど存在しないかのようです。オンラインバンキングやオンラインショッピングでは、特にそうです。
サイバー犯罪者たちは、他人のお金を手に入れるためならどんな苦労も厭いません。フィッシングサイト、本物そっくりの偽銀行サイト、キーボードの入力内容を記録するツール、ワンタイムパスワードを盗むためのSMSの乗っ取りなど、あらゆる手段を駆使してきます。
もちろん、信頼できるオンラインショップだけで買い物をする、2段階認証で強化されたオンラインバンキングツールを使用する、自分の口座番号やクレジットカードの暗証番号を決して漏らさないなど、ちょっとした用心で状況を改善することはできます。しかし、どんなに慎重な人であっても、ある日、自分の口座からお金がなくなっていることに気づくかもしれません。現代のサイバー犯罪者は狡猾で、何でもよく知っていますから。
オンラインショッピングやバンキングを一切拒否する、という方法もあります。しかし、さすがに対策としては極端なので、もう少しよい解決法を提案したいと思います。カスペルスキー インターネット セキュリティ(カスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティのWindows対応プログラム)をインストールして、ネット決済保護オプションを有効にするというやり方です。
カスペルスキー製品のネット決済保護機能が、第三者テスト機関MRG Effitasより高い評価を得ました。https://t.co/qIz0z8eynb
— カスペルスキー 公式 (@kaspersky_japan) July 8, 2015
そのためには、まず、ご使用のブラウザーでカスペルスキー プラグインを有効化する必要があります(手順の詳細はこちらをご覧ください)。次に、PayPalやCitibankなど、よく使用するオンラインバンキングサイトや決済システムサイトに移動します。すると、以下のメッセージが表示されます。
[保護されたブラウザーで開く]をクリックすると、緑色の枠で囲まれたウィンドウが開き、目的のページが表示されます。
この枠が緑色ではなく黄色である場合は、右下のヒントか、当社サポートページのネット決済保護セクションにある推奨事項に従って操作してください。
このようにして、重要データの入力が必要なサイトすべてについて確認しましょう。保護されたモードで開かないサイト(緑色の枠が表示されない)は、ネット決済保護リストに手作業で追加します。追加するには、デスクトップ上にある[ネット決済保護]ショートカットをダブルクリックします。以下のウィンドウが開きます。
このページで必要事項を入力しますが、セキュリティキーボードを使用すれば、安全にデータを入力することができます。また、ネット決済保護に関するサポート記事へのリンクをクリックして、この機能の詳細を確認することもできます。
[ネット決済保護に追加]をクリックすると、右側にフォームが開きます。
このWebサイトを今後も保護されたモードで開く場合は、[保護されたブラウザーで開く]オプションを選択します。何らかの事情でそうしたくない場合は、[保護されたブラウザーで開かない]オプションを選択します。Webサイトにアクセスするたびに設定を変更したい場合は、[手動で選択する]オプションを選択します。
さらに細かく設定するには、左下にある歯車アイコンをクリックし、[プロテクション]タブを開いて[ネット決済保護]を選択します。ネット決済保護の設定ページが開きます。
設定ページでは、金融関係のWebサイトに初めてアクセスしたときの動作や既定で使用するブラウザーを選択できます。また、脆弱性の有無のチェックも設定できます。さらに、ネット決済保護に関する記事へのリンクをクリックして、この機能の詳細を確認することも可能です。
カスペルスキー インターネット セキュリティのネット決済保護オプションをうまく活用して、財務情報を詐欺から守りましょう。第三者機関によるネット決済保護機能の評価も参考になさってください。