カスペルスキー製品のWindows 10 Anniversary Update対応

カスペルスキーのWindows向け製品は、Windows 10 Anniversary Update(Redstone 1)に対応しています。

秋は、ITの世界ではアップデートのシーズン。当社製品も新バージョンが販売開始となったところですが、少し前にはMicrosoftがWindows 10の重要なアップデートをリリースしました。「Redstone 1」または「Anniversary Update」と呼ばれるものです。OSと当社製品の両方をアップグレードするにあたっては、互換性が気になるところだと思います。

カスペルスキーのWindows向け製品は、Windows 10の最新版に対応しています。ただし、一定の制限事項にご留意いただく必要があります。

制限事項が残る理由は、当社製品の一部モジュールはシステムに対する特別な「VIP級」のアクセス権を必要とするため、新バージョンのOSで問題なく機能させるためには開発に時間を要するところにあります。

以前は、Windows OSの更新が公になる前に当社開発にて対応を済ませることが可能でした。しかしながら約1年前、Windows OSのディストリビューション条件に変更があり、Windows OSの更新がリリースされる1週間前にならないとOS新バージョンの最終版を入手できなくなりました。

カスペルスキー インターネット セキュリティカスペルスキー セキュリティのWindows対応プログラム)のような複雑なプログラムとなると、十分なテストとデバッグを短期間で済ませるのは事実上不可能であるため、Anniversary Updateのリリース後にもコードの微調整が発生しました。こうした調整を経て、当社製品の最新バージョン(2017)は、Windows 10 Anniversary Updateにほぼ対応した形でのリリースに漕ぎ着けることができました。

ただし、1つ例外があります。Webカメラ保護機能は、Windows 10 Anniversary Updateでは現在のところ動作しません。本機能に関わる部分でWindowsに大きな変更が加えられているため、簡単には対応できない状況です(現在、鋭意対応中です)。当面は、Webカメラをシールで隠すなどして対応いただければ幸いです。

なお、今回のAnniversary Updateでは、Windows内蔵のWindows Defenderが積極的にプロモーションされています。そのため、場合によっては、サードパーティのアンチウイルス製品の削除を推奨するメッセージが表示されることがあります。以下が、そのメッセージの英語版画面です(他国版もこれに準じます)。

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しかしながら、第三者機関が実施する各種テストによれば、Windows Defenderの機能評価は、当社を含む他のセキュリティ専門ベンダーのソフトウェアよりも低い結果となっています。OS内蔵のセキュリティ製品のほうが動作も軽く効果も高そうに感じられるかもしれませんが、ベンチマークテストでは、Windows Defenderよりも当社製品のほうが処理速度が速いという結果が出ています(英語資料)。

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現在カスペルスキー製品をお使いで、ライセンスがまだ有効期間内であれば、2017バージョンのプログラムを無料でダウンロードしてお使いいただくことができます。

ヒント

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Windows Downdateは、最新バージョンのOSを古いバージョンにロールバックさせ、脆弱性が残る状態を復活させ、攻撃者がシステムを容易に侵害できるような状態にする攻撃です。この攻撃のリスクを低減するにはどうしたらよいでしょうか?