子どもたちをハッカーの目に晒さないために

2016年1月27日

親であることは大変です。心配事だらけです。子供の世話や学校のこと、健康的な食事、テレビやゲームの時間、とにかく山積みです。そんな忙しい日々の中で、どうして要らぬ心配が増えていくのか、不思議に思わざるをえません。

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要らぬ心配が増えるのは、親が便利さを求めるところからきています。時間の節約になるものや便利になるものなら何でもよし、とされがちです。ぱっと頭に浮かぶのは、Netflix、Amazonの定期便、食事のデリバリーなどのサービスです。

しかし、それは氷山の一角に過ぎません。私たちは、拡大一途のモノのインターネット(IoT)の中で生活しています。そのため、親の助けとなるスマートなデバイスも数多くあります。ベビーモニター、子供用タブレット、バービー人形などが、ちびっ子たちの見守りや遊びのお供に一役買っています。

残念ながら、日々の慌ただしさの中で親たちは、どうすれば物事が楽になるかということで頭が一杯で、「これは安全だろうか?」よりも「うちの子はこれを気に入るだろうか?」と考えてしまいがちです。しかし、便利さを求めるあまり、後で泣きを見ることになるかもしれません。

ベビーモニターがハッキングされた話をネットで見かけると、嫌な気持ちになります。3~6か月おきには、どこかの悪いやつが子供とその家族にちょっかいを出しているかのようです(英語記事)。これは善意のハッキングでもなければ、営利目的のハッキングでもありません。単なる悪事です。

不愉快極まりない話ですし、誰でもこうした話を聞けば気の毒に思います。しかし同時に、IoTネットワークに接続するデバイスが何であれ、すべて自分の責任の下にあることを改めて思い知らされる話でもあります。また、子供たちに関係があり、ネットにつながるモノに対しては、特別に慎重であるべきです。

先ほどの記事にあった薄気味悪いカメラの件だけでありません。何者かが子供用のデバイスをハッキングし、たまたまそれがIoTに接続されていた場合に起こりうる災難はいろいろあります。たとえば、なりすまし、ストーカー、脅迫などです。

ですから、デバイスを選ぶ際のチェック項目に「サイバーセキュリティ」を加えることを強くお勧めします。これは皆さんのためだけでなく、可愛いお子さんのためでもあるのです。

ネットに接続する必要はあるのか?

私は成長期のほとんどをインターネットなしで過ごしました。私が使っていたのは「想像力」と呼ばれるものでした。想像力については皆さんも聞いたことがあると思います。私はよく自分に問いかけます。これは、子供たちに本当に必要なモノだろうか?ネットに接続する必要があるモノだろうか?と。

なぜ電話やタブレットやネットにおもちゃを接続する必要があるのか、説得力のある理由が見つかることは、めったにありません。

私とは別の意見をお持ちの方もいらっしゃるでしょうし、どうしてもそのおもちゃがお子さんに必要なこともあるでしょう。その場合は、使用許諾契約書のアクセス権の項目をよく読み、おもちゃメーカーが皆さんやお子さんたちから集めようとしている情報のどれが本当に必要なのか確認してください。正直に言って、お子さんの現在地のGPS座標や通っている学校を共有する必要などあるのでしょうか?

家庭用ネットワークは安全?

今どきの子供たちが、私のように成長することはないでしょう。インターネットはどこにでもあり、日々の生活に欠かせません。ですから、好むと好まざるにかかわらず、家の中でのネット接続は増え続けます。

ホームセキュリティはさかんに宣伝されていますし、毎月のケーブルサービスのオプションとしてホームセキュリティを追加できるというCMも流れています。これはもっともな話です。家の中では誰もが守られ、安心していたいと思うものです。ところが、データの入ったデバイスの保護となると、安全性に対するこうした感覚や必要性は見落とされがちです。サイバー犯罪者にとって価値のあるものは、60インチのテレビや棚に飾られたスポーツ大会のトロフィーよりも、データかもしれないというのに。

少なくとも、無線ルーターはパスワードで保護すべきです。また、使用しているデバイスではアンチウイルス製品を使用しましょう。カスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティは、さまざまな種類のデバイスに対応可能です。

子供たちのことを考えよう

私たちの役目は、子供たちが幸せな人生を送れるようにサポートすることです。ですから、子供のプライバシーは、身の安全と同じように扱う必要があります。

大人の場合とは違って、子供の個人情報が盗まれても、気づくまでに何年も(もしかしたら10年以上も)かかるかもしれません。若いうちは信用調査が入りませんから。でも、子供にモノを買ってあげるのは皆さんです。

さて、これらを踏まえた上で、メーカーとどのデータを共有するかを慎重に考えねばなりません。おもちゃやサービスのアカウントの利用に重要な情報の提出が求められる場合、次の3点を検討してみてください。

提供する情報はできるだけ少なく: おもちゃメーカーにも、医者に対してでも、重要なデータの提供を義務付ける法律はありません。

偽データを登録する: お子さんのことをあれこれ分析されたくなければ、誕生日、性別、好きなものなど、メーカーが必要としている情報は適当に作ってしまいましょう。マーケッターはマーケティングの仕事でお金をもらっているのですから、その仕事を助けてやる必要はありません。

自分自身の情報を使う: ユーザーアカウントはお子さんに紐付けること、という明確な規則はありません。私の子供たちのアカウントのうち、少なくとも3つは私のデータに紐付けられています。

強固なサイバーセキュリティを確保し、十分なネット常識力を身に付けるのは、簡単なことではありません。しかも、自分のためだけではないとなれば、なおのことです。私も親ですから、やらなくてはならないことを皆さんが山のように抱えていることは承知しています。まずは深呼吸を…皆さんにはできるはずですから。もし、励ましや応援が必要でしたら、下の動画をどうぞ!