IDの盗難を防ぐ5つの方法

IDの盗難（なりすまし）が増加していることは、今やほとんどの人がよく知るところです。多くの人は、Melissa McCarthy主演のコメディ映画「Identity Thief」よりもはるかに深刻な事態にあると気付いています。この映画は主人公が盗まれたIDすなわちアイデンティティを取り返すために全米を横断し、さまざまなトラブルに巻き込まれるドタバタコメディですが、現実の結末は、むしろ悲劇です。そんな運命をたどらないためにも、自分を守る5つの方法をご紹介しましょう。

パスワードのセキュリティ：DropboxやLinkedInのような大規模なクラウドベースのサイトが攻撃されると、何百万ものユーザーのデータセキュリティが危険にさらされます。滅多に起こらないとはいえ、発生したときに良いパスワードセキュリティを実践していれば被害は最小限に抑えられます。強力なパスワードを作成することは重要です。文字、数字、記号を組み合わせた長いものを設定しましょう。辞書に載っているような名前や単語は決して使わないでください。そして、ひんぱんに変更することです。さらに、オンラインアカウントごとに異なる（かつ似ていない）ログイン名を作成し、オンラインバンク用のメールアカウントは他の連絡先用と別に用意してください。

金銭関係のデータを保存しない：クレジットカード番号や請求先住所をすべてのオンラインショップで登録しておくと便利です。しかし、Webサイトのセキュリティ侵害が日常茶飯事となった今、大事をとって登録するのをやめましょう。毎回数分かけても購入時に情報を入力する方が賢明です。

詐欺について知識を持つ：オンライン詐欺の手口はさまざまです。さるアフリカの皇族が数百万ドルをプレゼントしたい、という一発で見破れるような詐欺メールや、クレジットカード会社らしきところから送信されてきたパスワードリセット通知メールなど、あの手この手で迫ってきます。したがって、メールまたはソーシャルメディアを問わず、オンラインでのコミュニケーションは疑ってかかってください。個人情報を求めたり、ドキュメントをダウンロードするように要求されたり、または別のWebページへのリンクをクリックするように求める内容のものは、すべて疑ってください。常に油断せず、懐疑的になりましょう。

自分の偽物がいないか確認する：最も陰湿なタイプのID窃盗のひとつは、あなたの個人情報を盗んでソーシャルメディアに偽のアカウントを作り、あなた自身になりすますというやり方です。他の人はほかならぬあなた自身とやりとりしているつもりでも、実際はまったく違う人間とやりとりしているのです。その目的がいやがらせであっても、他の人の秘密情報を盗み出すことであっても、あなたの評判がひどく傷つくのは避けられません。こうしたケースを防ぐには、定期的にGoogleやFacebookで自分自身の名前を検索し、自分の複製が存在しないことを確認してください。もし自分の偽物が見つかったら、該当のサイトやサービスの不正利用報告用窓口に連絡し、すぐにその偽物を排除してもらいましょう。

迅速に対処する：IDまたはデータ盗難の被害が疑われる場合は、ソーシャルメディアでの対応と同様、速やかに対処してください。銀行やメールプロバイダーなど、不正利用されたサービスに連絡し、真相を突き止めましょう。一般的にIDの盗難は金銭を目的としているため、特にクレジットカードで甚大な被害を受ける可能性があります。

セキュリティ製品を導入する：カスペルスキー インターネット セキュリティ （カスペルスキー 2013 マルチプラットフォーム セキュリティに同梱）のようなセキュリティ製品を利用するのも一案です。同製品のネット決済保護機能では、Webサイトのレピュテーションの有効性を確認し、ユーザーが安全にオンラインショッピングを楽しめるように保護を提供します。