ネットいじめを見逃さないために

ネットいじめをとめるためには、まずそのサインに気づかなければなりません。お子さんが落ち込んでいたり、突然SNSを退会したりしていたら、優しい態度で接して確かめてみましょう。

今回の記事では、ネット上でいじめに遭っている人やネットいじめをしている人の存在に気づくためのヒントを取り上げます。

ネットいじめは現実の問題です。また、ごく一部でたまに起きている現象ではなく、もっと日常的な問題でもあります。いじめを止めさせるには、まずそのサインに気づくところから始めなければなりません。

重要:ネットいじめに対処するには、まずいじめが起きているというサインに気づくこと

ネットいじめのサインについて解説する前に、まず「ネットいじめ」とは何かを明確にしておきましょう。

「ネットいじめとは、インターネットや携帯電話などの技術を用いて、直接、間接を問わず、口頭、書面、身体による表現、画像、マークなどの使用、または不適切な行動、体力、影響力の行使により、他人を威圧したり、苦しめたり、脅したり、嫌がらせをしたり、恥をかかせたりすること」
デイヴィッド・フェイガン(David Fagan)氏、弁護士、BizLegal.eu

ネットいじめに遭っている人(被害者)に見られるサイン

1. 情緒の変化

  • 最近気分が落ち込んでいるように見える
  • 人付き合いを避けて1人で過ごしている
  • インターネットとの接し方など、これまでの行動に変化がみられる
  • 以前ほど携帯電話を使いたがらない、あるいは携帯電話が鳴ると嫌がる

一定期間の間に急激な情緒の変化が見られるようなら、ネットいじめに遭っている可能性があります。ただし、他の問題が元になっている場合もあります。一方的に判断するのではなく、リラックスした雰囲気の中で話をしてみて、まずはネットいじめの可能性があるかどうかを確かめてみるといいでしょう。

2. 恐怖心

何となく怖がっている様子がある。たとえば次のようなことを怖がっている:

  • 学校に行く
  • 人の集まりに参加する
  • 定期的なクラブ活動やスポーツ練習に参加する
  • インターネットを使う
  • 携帯電話からメッセージの通知が来たり、着信音が鳴ったりする

怖がるのは何か心配ごとがある証拠です。怖がっている様子をしょっちゅう見せるようであれば、ネットいじめに遭っているサインかもしれません。他の問題が原因である可能性もありますが、身近な人が何かを恐れている様子に気づいたら、まずはネットいじめを疑ってみて、そうでないかどうかを確かめてみるといいでしょう。

3. ソーシャルネットワークからの退会

ネットいじめに遭っている人は、これ以上加害者からいじめられたりメッセージが届いたりしないように、登録しているソーシャルメディアの一部から抜けたり、退会したりすることがあります。理由も言わずに突然ソーシャルメディアから姿を消した人がいたら、ネットいじめから身を守ろうとしているのかもしれません。身近な人や友達にそういう心配があるときは、一度本人と話をしてみましょう。

4. 公の場での中傷や、嫌がらせ画像または悪口の公開

ネットいじめは公の場で起こることがあります。ソーシャルメディアやインターネットのフォーラムなどでいじめを目撃することがあるかもしれません。誰でも見られるように公開されたメッセージが、あなたの知っている人やネット上で繋がりのある人に向けられている場合もあります。

重要:ネットいじめは隠れてするものとは限らない。公の場で行われることもある

ネットいじめをしている人(加害者)に見られるサイン

ネットいじめをしている人には、オンラインとオフラインのどちらにもあてはまる特徴的なサインがあります。

1. 行動の変化

ネット上で人に対して無礼な態度を取ったり、挑戦的だったり、険悪な様子を見せたり、否定的な言動を見せたりする。特定の人につきまとい、その人の投稿に異常な数のコメントをつけたり、誹謗中傷するメッセージを意図的に送りつけたりしている。

周りの人や友達に対する態度の変化

親しい友達や良い影響を与えるような相手と話さなくなった。人付き合いを避けるようになり、会合や学校行事、課外活動への参加態度が急に変わった。悪い影響を与える仲間や評判の悪い仲間と付き合っている。悪口ばかりを言うフォーラムに参加している。

インターネットデバイスの使い方の変化

インターネットデバイス(スマートフォン、タブレット、ゲーム機、パソコンなど)を使ってネット上で過ごす時間が一気に増えた。1人でこっそりデバイスを使っている。親に内緒で携帯電話などのデバイスを所有している。親がデバイスを見たりすると怒る。ネット上で否定的な発言をすることを面白がっている。

2. 第三者からのコメント

その人がネット上に投稿したコメントやコンテンツについて、第三者から個人的に知らされたことがある、またはネット上の誰かから噂を聞かされたことがある。その人がネットいじめをしている側のサインを見せている、と第三者から言われたことがある。

3. ソーシャルメディアでの行動の変化

ネット上で悪い言葉をよく使っている。日常生活に支障をきたすほどソーシャルメディアに入り浸っている。いつも特定の人について否定的なことを書いたり、その人を追いかけて否定的なコメントややりとりをしたりしている。

重要:ネットいじめをしている人を見つけたら、思い切って声を上げよう。自分がいじめに遭っているときは信頼できる大人に話し、いじめの証拠となるスクリーンショットを撮り、いじめっ子をブロックして報告しよう

冒頭にも述べたとおり、ネットいじめは現実の問題です。インターネットを楽しみ、学び、そして仕事のための有益な場にするためにできることは、ネット上でいじめっ子になるのではなく友達になること、あるいは互いに尊重しあう関係を築けるようになることです。そのためにこの記事が一助となることを願っています。

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