Snapchatをお使いなら、先ごろリリースされたスナップマップ機能についてよく調べた方がよいかもしれません。Snapchatのサポートサイトでは、スナップマップについて次のように説明されています(以下、Snapchatサポートのページより一部引用。ハイパーリンクはKaspersky Labによる追加):
「スナップマップを利用すると、世界各地のスポーツイベント、祝賀イベント、最新ニュースなどをスナップを通して見ることができます。
あなたとフレンドが相互フォローし、現在地を共有していれば、フレンドが今、何をしているかもチェックできるので、待ち合わせにも便利です!
現在地をどのユーザーに公開するかはあなたの自由。上司とフレンドでも、会社を休んだ時に、どこにいるかを知られる心配はありません。
ただし、あなたが「みんなのストーリー」に投稿するスナップは、マップに表示されるので注意してください。」
機能としてはかなりわかりやすい反面、データの共有方法に関する設定は、Snapchatアプリにアクセス権を与えることになる点を除くと、明らかではありません。
先日、この機能のプライバシー面に踏み込んだ記事がThe Vergeに掲載されました(英語記事)。記事の執筆者は、自分のフレンドがSnapchatを開くたびにマップ機能が起動されることを発見したと述べています(以下、記事を一部引用。翻訳はKaspersky Lab)。
「実をいうと、友人は自分がスナップマップを有効にしていたことに気づいておらず、Snapchatを開くたびに自分の現在地が表示されていることも知りませんでした。友人は、Snapchatをアップデートしてスナップマップの紹介動画を見たとき、その動画で説明されているとおりに「みんなのストーリー」に投稿したスナップにジオタグをつけるオプションが付いたのだと思い込んでいました。しかし実際は、うかつにも自宅の場所をSnapchatのフレンドに片っ端から知らせていたのです。」
記事中では、Snapchatへの取材(英語記事)によって、リリース時には言及されていなかった事実が明らかになったことにも触れています。
- フレンドをタップすると、そのフレンドの現在地の更新時刻が「1時間前」、「2時間前」のように表示される。現在地は、フレンドが最後にSnapchatを開いた場所を示す。
- フレンドの現在地は、Snapchatをもう一度開くと更新されるが、そうでなければ、最大8時間マップ上に残る。8時間以上アプリを開かなかった場合、現在地はマップから完全に消去される。
どの程度までの共有を許容できるか、限度は人それぞれですし、時には過度な共有になることもあります。Snapchatがさまざまな設定を用意しているのは、そのためです。
プライバシーを大切にしたいという方は、スナップマップ機能を許可しないほうがよいでしょう。興味はあるけれど自分の現在地を知られたくない場合は、ゴーストモードを選択すれば、現在地を自分とだけ共有した状態でマップを閲覧できます。
Snapchatの利用者層は比較的低年齢なので(英語記事)、保護者の皆さんにとっては、お子さんとプライバシーについて話し合ういい機会でもあります。子どもは、自分の居場所や滞在時間を無意識のうちに共有してしまうかもしれませんから。