数年前Kaspersky Labに入社した頃、同僚からよくこう言われたものです。「SASまで待って」「SASで驚くような調査発表があるから準備しておいて」。
SAS(サス、と呼んでいます)とは、「Kaspersky Security Analyst Summit」の省略形です。当社のパートナーばかりでなく、競合各社や業界の素晴らしき人材など、サイバーセキュリティ業界の名だたる人々が集結するSASは、10年目を迎えようとしています。
SASは、Kaspersky Labのグローバル調査分析チーム(Global Research and Analysis Team:GReAT)のメンバーが重要な調査研究を発表する場でもあります。過去には、Sony Pictures Entertainmentのハッキング、Carbanakによる10億ドル強奪、Moonlight Maze、Equationなどに関する調査発表がなされました。
業界の多くの人々が、SASを「参加すべきイベント」と考えています。優れた調査研究の発表の場であり、素晴らしい人々との交流の場でもあるのがその理由ですが、普通ならカンファレンス会場とならないような場所で開催されることも理由の1つのようです。サンフランシスコもラスベガスも開催地として申し分ないのですが、アドベンチャーの要素は、SAS開催地のほうに軍配が上がるのでは…(2017年度のシント・マールテン、2016年度のテネリフェ)。
2018年度は、メキシコのカンクンにて、2018年3月7日~11日の日程で開催されます。SASの会期前には、技術トレーニングセッションがいくつか予定されており、YARAルールやAPT解析やハードウェアのハッキングについて学ぶことができます。トレーニングセッションの詳細は、SASの公式サイト(英語)をご覧ください。
SASにて調査研究を発表したいとお考えの方は、要約をsasCFP@kaspersky.comまでご提出ください。提出締め切りは2017年11月15日ですので、お急ぎください。
SASへの参加をご希望の方は、SAS公式サイトよりお申し込みください。
なお、当カンファレンスおよびトレーニングセッションは、すべて英語で行われます。
どんな内容でどんな雰囲気でカンファレンスが行われるか、以下にご紹介する動画でご覧ください!
それでは、メキシコでお会いしましょう!