通知を管理する方法:Windows 10の場合

仕事やゲームプレイのじゃまになる通知は、オフにしてしまいましょう。

重要なニュースやアラートをポップアップ通知で受け取るのは便利かもしれませんが、仕事中や動画を楽しんでいる最中だと迷惑に感じることがあります。Windows 10を使っている場合、画面右下にしょっちゅう何かが表示されるのが気になってしかたなかったりするのでは?大丈夫、そんな状況は簡単に解決できます。

注:今回ご紹介する手順は、Windows 10のみを対象としています。それ以前のバージョンについてはMicrosoftによる更新が終了しており、ウイルスやトロイの木馬その他の脅威に対して脆弱になっているため、Windows 7、Windows 8.1、あるいはそれ以前のバージョンをお使いの場合は、できるだけ早くWindows 10にアップグレードすることをお勧めします 

オンにしておくべき通知

Windows 10の場合、ほぼすべての通知をオフにすることができます。ただし、以下のタイプの通知に関しては、コンピューターの安全な動作に影響する可能性があるため、通知をオンにしておくことをお勧めします。

  • ウイルス対策ソフト:コンピューター上で見られた疑わしいふるまいは、どんなものであっても把握しておくべきです。そういったタイプの通知が表示されたら、ドラマを見ている途中だったとしても、一時停止して確認した方がよいでしょう。
  • システムの更新:OSの更新プログラムは、コンピューターがマルウェアに感染する原因となる脆弱性を修正するためのもので、セキュリティの観点から重要です。このような更新プログラムが届いたとき、通知が分かりにくかったり通知されなかったりすることがあります(新たに発見された脆弱性を通じてマルウェアが拡散中の場合は特に)。OSの更新プログラムは、なるべく早めにインストールしてください。

Windows 10で通知をオフにする方法

上記以外の通知なら、じゃまに感じるものを非表示にして問題ありません。すべての通知をオフにする方法、特定のアプリケーションの通知を無効にする方法、Windows 10の集中モードを使用して通知を一時停止する方法があります。

すべての通知をまとめてオフにする方法

このオプションの場合、オフになるのは、メールクライアントやゲームなどのアプリケーションからの通知です。更新プログラムに関する通知とWindows Defenderからの通知は、オフになりません。これらの通知については、別のところで設定できます。

通知をまとめてオフにする方法は、以下のとおりです。

  • スタートメニューを開き、歯車アイコンの[設定]をクリックします。
  • [システム]-[通知とアクション]の順に選択します。
  • 下方向にスクロールし、[アプリやその他の送信者からの通知を取得する]をオフにします。

[通知とアクション]の画面には、便利なオプションがほかにもあります。

  • ロック画面に通知を表示する:この項目をオフにすると、例えば個人的なFacebookメッセージが他の人に見られるような事態を防ぐことができます。
  • Windowsを使う上でのヒントやお勧めの方法を取得する:この項目をオフにすると、更新プログラムのインストール後などに表示されるヒントやお勧め設定の通知が表示されなくなります。

アプリケーションごとに通知を設定する

すべての通知をオフにするのではなく、特定のアプリケーションからの通知のみをオフにする場合は、以下の手順で設定します。

  • スタートメニューを開き、歯車アイコンの[設定]を選択します。
  • [システム]-[通知とアクション]の順に選択します。
  • 下方法にスクロールし、[送信元ごとの通知の受信設定]に移動します。
  • アプリケーションが一覧表示されるので、該当するアプリケーションのスイッチを切り換えます。オンにすると通知が表示され、オフにすると通知が表示されなくなります。アプリケーションを選択すると、そのアプリケーションに対してさらに細かな設定をすることができます。
    • 通知が届いたら音を鳴らす:オフにすると、通知音は無効になりますがポップアップ通知は表示されます。
    • 通知バナーを表示、アクションセンターに通知を表示する:チェックボックスのチェックを外すと、ポップアップ通知は表示されなくなりますが、通知音は鳴ります。

Webサイトの通知(ニュースサイトからの通知、オンラインストアからのプロモーション通知など)を明示的に許可している場合、ブラウザーからの通知が頻繁に飛んできているのではないでしょうか。そのような通知の調整は、ブラウザーで行います。詳しい手順については、Chrome、Firefox、Safari、Edge、Operaでの通知管理に関する記事をご覧ください。

集中モード:通知の一時停止

Windows 10には「集中モード」と呼ばれるモードがあります。このモードを使うと、通知をまとめて無効にするのではなく、一部の通知またはすべての通知を一時停止できます。

集中モードの設定画面を表示するには、[設定]-[システム]-[通知とアクション]の順に選択し、[通知とアクション]ウィンドウの[集中モード設定]リンクをクリックします。例えば以下のような設定が可能です。

  • アラームやカウントダウンタイマー以外の通知をすべて非表示にする場合は、[アラームのみ]を選択します。
  • 特定の時間帯(業務時間中など)に受け取る通知を、重要な通知の一覧(カスタマイズ可能)に登録してあるアプリや連絡先からの通知のみに制限する場合は、[重要な通知のみ]を選択します。

重要な連絡先とアプリケーションの一覧は、以下の手順で設定します。

  • [重要な通知のみ]のすぐ下にあるリンク[重要な通知の一覧をカスタマイズする]をクリックします。
  • 許可する通知の種類(SMSメッセージ、着信、リマインダー)を選択します。
  • 通話アプリ、メールアプリ、あるいはSkypeアプリで通知を表示する連絡先を選択します。
  • 集中モードがオンのときに通知を表示できるアプリの一覧をカスタマイズします。例えば、通知を許可するアプリを最低限に絞りたい場合、不要なアプリのアイコンをクリックして[削除]をクリックして、通知を表示できるアプリ音一覧から削除します。

また、集中モードの自動規則を設定することもできます。例えば、毎日の定例ミーティングの間は集中モードが自動的にオンになるようにしたり、ディスプレイを複製しているときやゲームをプレイしているとき、アプリを全画面モードで使用しているときは緊急性の低い通知を非表示にしたりできます。

集中モードは、通知が一切表示されなくなるのではなく、集中モードがオフになるまで通知が非表示になるだけです。非表示になっている通知は、アクションセンターでいつでも確認できます。アクションセンターは、画面下部の時計表示の右にあるボタンをクリックすると開きます。

[集中モードがオンの間に見逃した通知の要約を表示する]をオンにすると、集中モードが終了するたびに、見逃した通知の要約が表示されます。すべての通知を一つ一つチェックしなくても、通知の概要を把握できます。

落ち着いた時間を過ごすために

これで、仕事中や勉強中、リラックスしているときにコンピューターに邪魔されることはなくなりました。どの通知をオンにしてどの通知をオフにするかを決める際は、どうぞ慎重に。本当に重要な通知は見逃したくないものです。最初に説明したように、少なくとも、コンピューターの継続的な動作を助ける保護ツールやOSアップデートに関する通知はオンにしておきましょう。

Windows 10の場合に限らず、AndroidデバイスiPhoneやiPad、それからmacOSでも、通知設定を細かく設定することができます。また、いつでもどこでもインターネットにつながる今どきの日常の中で、自分だけの快適なデジタル空間を作り出すのもよいのではないでしょうか。Kaspersky Dailyの記事が、そのお手伝いをできますように。

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