桜、学び、サイバーセキュリティ

小学生を対象としたイベント「学びのフェス」にて、カスペルスキーが出前授業を行いました。思わぬ出会いも。

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桜咲く2016年3月29日、『毎日メディアカフェ&毎日小学生新聞 学びのフェス2016春』が科学技術館(東京 竹橋)にて開催されました。小学生が楽しみながら学べるこの催しは、さまざまなジャンルの企業や団体による「出前授業」が満載。大勢の来場者でにぎわいました。株式会社カスペルスキーも、この催しに参加しました。

当社の出前のお品書きは、保護者向けセミナー「今日からできるネットセキュリティ」、小中学生と保護者の方を対象とした「ジュニアスマホ検定」です。

インターネットの世界もリアル社会と同じです。多くの人がそこにいて、いろんなことを発信し、情報交換しています。エンターテインメントもあれば、役に立つ情報を発信する人もいますが、ウソの情報を流して面白がる人や、誰かを脅したり騙したりして利益を得ようとする人も存在します。保護者向けセミナー「今日からできるネットセキュリティ」では、ネット世界で自分が惑わされないためにできることを、具体例を紹介しながら解説しました。

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たとえば、デマの見分け方。デマ情報にありがちな文面の特徴や、情報の裏をとるためのヒントなどが紹介されました。

また最近は、身代金請求型のマルウェア(悪質なプログラム)が出回っています。コンピューター内のファイル(たとえば写真など)を暗号化してアクセス不能な状態にしてしまい、「元に戻して欲しければお金を払え」と脅すタイプのもので、「ランサムウェア」と総称されています。ランサムウェア対策についても、セミナーで取り上げられました。WindowsでもMac、Androidでも、ランサムウェアが確認されています。ランサムウェアに感染しないためのヒントは、こちらの記事にまとまっています。ぜひご一読ください。

講師がセミナーで強調したのは「STOP, THINK, CONNECT」です。ネットでのセキュリティは、交通安全にも例えられます。横断歩道を渡るときには立ち止まり、左右を確認し、安全が確認できてから渡りますね。同じように、興味を引く情報に接したときや、何かを要求するメールを受け取ったとき、いったん行動を止めて(STOP)、これは本当/本物かを考えてみて(THINK)、それから該当のアクションを起こす(CONNECT)。…この記事をご覧の皆様にも、ネットを使うときの合い言葉としてご記憶いただければと思います。

さて、お品書きのもうひとつはカスペルスキーと静岡大学、NPO法人イーランチの3者で開発した「ジュニアスマホ検定」です。

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今では、小学生のうちからスマートフォンを携帯するのも珍しくなくなりました。この検定は、設問に答えていくと、自分がスマートフォンとインターネットをどのくらい安全に使えているかが判定される仕組みです。ちなみに、判定レベルに応じて合格証書がもらえます。子供たちは、親御さんに見守られながら、タブレットに表示される設問に熱心に取り組んでいました。ジュニアスマホ検定は、オンラインでも受けることができます。興味のある方はこちらのページをご覧ください(受検無料)。

検定の後には、スマートフォンでのネット利用について、講師から具体的なアドバイスが送られました。たとえば、何気なくシェアした写真から自分の住んでいる場所や行動がわかってしまうこと、一度ネットに公開した情報は完全に消すことができない場合があることなど、情報シェアの話。また、チャット等を使った友達とのコミュニケーションについてのアドバイス、などなど。こちらも、子供たちは食い入るように話に聞き入っていました。

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ところで、ちょっとしたサプライズがありました。ジュニアスマホ検定を受けに来てくれた子のひとりが、カスペルスキー推し(!)だったのです。お話をうかがうと、以前からサイバーセキュリティに興味があり、関連本を何冊も読んだとのこと。当社ではCODE BLUEに協賛するなど若きセキュリティ人材育成の取り組みを支援していますが、さらに若い世代にも光を見たこと(実際に目の当たりにしたこと)に、少々興奮してしまいました。今はロボットに興味があるとのことですが、セキュリティ意識のある技術者として活躍してくれたら素晴らしいな、と期待しています。

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