かつて、物事を秘密にできる時代がありました。世の中にインターネットが登場し、その時代は終わりました。いまや、私たちの日常の行動は、おしゃべりもショッピングも旅行も、さまざまなサービスや企業によって記録、保存されています。
このデジタル時代、データはどこかに厳重に保管されているかといえばそうではなく、売買され(英語記事)、利用されています。皆さんの気に入らない方法でデータが使われていることもあるでしょう。それに、セキュリティの問題もあります。自分の個人情報が漏れたとわかったら、いい気はしません。たとえば、夫婦関係が危機的状況にあることや、子供の緊急手術の支払いが大変で借金が増え続けていることなどを、同僚に知られたとしたら(英語記事)?
例に挙げた話は、子供から大人までネット上でのプライバシーに気を付けなければならない理由の一部にすぎません。今回の記事では、個人情報をしっかりと保護するための10のヒントを紹介します。
- SNSは、他人の個人情報を収集する犯罪者にとって宝の山。この情報が詐欺行為に使われる可能性があります。そうならないためにも、Facebookアカウントのセキュリティ設定を見直しましょう。他のSNSを使っている人は、そちらの設定も確認してください。
- パスワードを再登録する場合の手続きはメールを介して行われることが多いので、メールアドレスは、ユーザーアカウントへアクセスするための「鍵」だと言ってよい存在です。そこで、オンラインバンキングサービスなどの重要なサイトに紐付けられているメールアカウントを保護することが肝要です。出会い系サイトや、よくわからないサービスにログインする場合は、それ用に第2(あるいは、第3、第4)のアドレスを作成すると良いでしょう。
- Googleは先日、数多くのGoogleサービスで、どのデータが共有されているのかチェックできる特別なツールをリリースしました。この「ユーザー情報」というサービスを、ぜひ使ってみることをお勧めします。
自分に関連するどんな情報が、どこで、どう共有される設定になっているのか、調べたことはありますか?「Googleユーザー情報」でチェックしてみると思った以上に共有しているのが判明するかも。https://t.co/OXGP51iUll pic.twitter.com/FFov5pZo1Q
— カスペルスキー 公式 (@kaspersky_japan) December 7, 2015
- スキャンしたデータや写真をインターネットへ投稿するときは、特に注意してください。その写真がIDやチケット、請求書だったら、なおさらです。また、自分の居場所や旅行の日程などの情報をインターネットで共有するのも、感心しません。犯罪者はこの情報をもとに、投稿主が留守になる期間を突き止めて空き巣に入ったり、銀行の認証情報などの個人情報を盗んだりします。
- 誰でも自由に使えるWi-Fiネットワークを使用するのは避けましょう。地元のカフェや図書館に用意されているWi-Fiは、まともなネットワークに見えるかもしれませんが、確実にそうとは言い切れません。ノートパソコンとWi-Fiアダプターさえあれば、似たようなWi-Fiネットワークを作れてしまうからです。サイバー犯罪者は実際、偽のネットワークからインターネットに接続しようとしたユーザーのログインIDやパスワードを横取りしたりします。
- 信頼性の低いパスワードは避けましょう。アルファベットだけで構成された弱いパスワードを使うのは、保護をかけていないのと同じです。信頼性の高いパスワードでも、覚えるのはそんなに難しくありません。また、パスワードで煩わしい思いをしたくなければ、パスワード管理ツールを使用しましょう。
強力なパスワードを使うのは、ITセキュリティの基本です!どういうパスワードなら強いのか、パスワードチェッカーで実感してみよう。 http://t.co/a2mrUt36pX pic.twitter.com/RnNyb7UpuF
— カスペルスキー 公式 (@kaspersky_japan) February 14, 2015
- 子供たちのプライバシーも考えましょう。ネットいじめは、おふざけや冗談などではありません。ネットいじめに苦しむ子供は、世界中にいます。だからこそ、子供の写真や動画をむやみにインターネットに公開しないことが大切です。不用意に公開してしまうと、今または将来的に、お子さんに嫌な思いをさせる可能性があります。この記事にあるようなことで。
- 表示したWebページ画面が、全然ほしくない商品の広告だらけになってしまうことはありませんか?こういった広告の多くが、皆さんのWeb閲覧状況をトラッキングしていることをご存じでしたか?それだけではありません、このトラッキングによってプライバシーの一部が侵害されてもいるのです。カスペルスキー インターネット セキュリティ(カスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティのWindows対応プログラム)を使用すれば、クリック数回でこういった広告を除去できます。詳しくは、こちらをご覧ください。
つい自分の子供の写真をSNSに投稿したくなるものです、が。さまざまな理由から、子供の写真をむやみに公開しない方がよさそう… https://t.co/YI1ARKHW6U pic.twitter.com/LTWGxjS7Oi
— カスペルスキー 公式 (@kaspersky_japan) October 14, 2015
- オンラインショップは、利用者のデータをもとに、利用者の好みに合わせた広告を表示しています。そして、さらに効果を上げるために、利用者がネット上でとる行動を追いかけています(もちろん、こうした処理はすべて自動化されています)。自分に関するデータをオンラインショップと共有したくなければ、カスペルスキー インターネット セキュリティの新バージョンに導入されたWebトラッキング防止機能を活用しましょう。これは広告主、SNS、Web解析サービスにネット上での活動を追跡させないようにするモジュールです。Webトラッキング防止機能を使用すれば、利用者のデータが許可なくPCから出て行くことはありません。
カスペルスキー 2016 マルチプラットフォーム セキュリティは、利用者のプライバシーを重視します。新機能「Webトラッキング防止」が追加されました。#カスペルスキー2016 https://t.co/Tb6u0Drxgi pic.twitter.com/F4RCWa5hSY
— カスペルスキー 公式 (@kaspersky_japan) October 20, 2015
- さまざまな組織が、利用者のOSにこっそりと、しかも100%合法的に入り込んでデータを収集し、自分たちのビジネスに利益をもたらしています。無料ソフトウェアをインストールするとき、さまざまなプラグイン、ツールバー、拡張機能のインストールも併せてお勧めされるものです。インストール画面に表示された文章を読まずに[次へ]をクリックしてしまうと、必要なソフトウェアも要らないソフトウェアもまとめてインストールされます。こうしてインストールされた余計なソフトウェアのせいで、たとえばホームページや検索機能の設定が変更されてしまったりします。こんな事態を防ぐ機能がカスペルスキー インターネット セキュリティに備わっていますので、ご利用いただくのも1つの手です。
アドウェアなどによる勝手なシステム変更を元に戻したい方、カスペルスキーのセキュリティ製品をお試しください。フル機能をご利用いただける30日間無料体験版はこちらより(Windows版)>https://t.co/3e8wGcSR9x pic.twitter.com/cNc6FEQyVc
— カスペルスキー 公式 (@kaspersky_japan) November 24, 2015
さて、ネット上でプライバシーをしっかり保護するための10のヒントは以上です。いつも安全にインターネットを使えるように、これらのヒントを役立ててくださいね。