2018年も、その先も:みんなのセキュリティ

ネット利用が当たり前の時代になって長くたちますが、セキュリティに無頓着な人も増えています。日常のオンライン生活のさまざまな場面に潜む脅威と、その対策を紹介します。

今やインターネットは身近で当たり前の存在であり、多くの人はそこに潜む危険性に意識を向けなくなりました。また、幼い頃からインターネットに接する子どもたちは手軽にWebサイトを使えなかった時代を知らず、サイバー脅威に対する怖れを持ちません。

有料のセキュリティ製品など必要ない、と豪語する人もいます。セキュリティのことはOSベンダーに任せておけばよい。映画の海賊版をダウンロードしない、いかがわしいWebサイトにアクセスしない、心当たりのないメールの添付ファイルを開かない、そうやっていれば問題ない。

現実はどうかと言えば、プロのサイバー犯罪者たちはより大きな利益を追求し、対するサイバーセキュリティは複雑で多層的になっています。旧来のシンプルなアンチウイルス機能以上のものが求められます。具体的に、デジタル化が進む日常生活のどういった場面にどういったリスクがあるのでしょうか。また、そういったリスクを回避するには何が役に立つのでしょうか。

いつでもどこでもオンライン

家にいるときでも、外にいるときでも、何らかの形でネットに接続している人は多いのではないでしょうか。怪しいWebサイトや危険なダウンロードを避けていても、ネットにつながっているだけで、ある程度のリスクを伴います。たとえば、Webサイトへアクセスしただけでマルウェアが自動的にダウンロードされてしまうドライブバイダウンロード攻撃というものがあります。また、通信を傍受しようとネットワークに張り込む人も存在します。公共のWi-Fiを使っているときは特にそうですが、自宅で家庭用Wi-Fiを使っている場合も同様にリスクがあります。

そのため、自分が使うPCやスマートフォンには、セキュリティ製品をインストールしておくこと、そして、製品を有効にしておくことが大切です。通信内容を盗み見されたくない場合には、VPNが役に立ちます。カスペルスキー セキュリティに搭載のVPN機能「セキュアコネクション」は、送受信するデータを暗号化して他人に読まれないようにします。(単体でもお求めいただけます。詳細はこちらをご覧ください)

コミュニケーション

オンラインでのコミュニケーションには、フィッシングの脅威がつきまといます。しばらく音信不通だった人から突然よくわからないリンクだけが送られてきたというような、すぐに怪しいとわかる例もあります。一方で、銀行からの通知のふりをして急ぎの要件を装い、深く考える時間を与えずに偽の銀行サイトへのリンクをクリックさせ、いかにも本物らしいログイン画面を表示しておいて銀行の認証情報を盗み取る場合もあります。

そこで、フィッシング対策機能を備えたセキュリティ製品の使用をお勧めします。カスペルスキー セキュリティに搭載のフィッシング対策機能は、悪意あるWebサイトが個人情報を取得したりIDや預金を盗んだりするのを阻止します。

個人のプライバシー

どういったWebサイトを見て何をクリックしたのか、WebサイトやWebサービスはオンラインでの私たちの行動を追跡しています。集められたデータは、より的を絞った広告の表示に利用されることが多々あります。また、コンピューターに内蔵のカメラがのぞき見に使われることがあると知って、気味が悪く思ったことはありませんか?

オンラインでの行動が追跡されないようにするには、トラッキングを阻止する機能が役立ちます。カスペルスキー製品の場合は「Webトラッキング防止」と呼ばれる機能がそれにあたります。Webサイトに表示される邪魔なバナーや広告を表示させないようにしたい場合は、「バナー広告対策」機能を使えば表示されなくなります。コンピューターに外付けしたり内蔵されていたりするWebカメラがのぞき見に使われるのを防ぐには、「Webカメラのぞき見防止」機能でカメラの悪用を阻止しましょう。

マルウェア

バンキング型トロイの木馬、ランサムウェア、スパイウェア…マルウェアにはさまざまな種類があり、コンピューターやスマートデバイスに入り込み、情報を抜き取ったりシステムに不具合を引き起こしたりします。マルウェアの感染経路や感染の手口もさまざまです。

Kaspersky Labでは、世界トップクラスのアンチマルウェア研究チームや、機械学習などの高度なテクノロジーなどさまざまな保護手段を擁し、すでに存在が知られている脅威だけでなく、まだ知られていない新しい脅威からもデバイスを保護しています。

新たに作られたばかりの極悪ランサムウェアがシステムに侵入するという万一の事態になっても、カスペルスキーの「システムウォッチャー」が立ちふさがります。システムウォッチャーという機能は、PC内部に悪意あるふるまいがないか常に監視し、そういった行為があればブロックするとともに、必要に応じて感染前の状態にPCを戻します。

アップデートの管理

マルウェアがコンピューターやモバイルデバイスに侵入するとき、OSやソフトウェアの脆弱性を利用するのが一般的です。コンピューターやデバイスの保護で一番大切なのは、「OSやソフトウェアをアップデートすること」なのです。

カスペルスキー製品に搭載の「ソフトウェアアップデーター」は、PCにインストールされているソフトウェアをスキャンし、アップデートプログラムのインストールを促してアプリケーションを最新の状態に保ちます。

ソフトウェアの管理

厳密にはマルウェアでなくても、PCのセキュリティやパフォーマンスに影響を与えかねないソフトウェアがあります。よくあるのは、フリーのソフトウェアをインストールするときに、こっそりおまけでついてくるブラウザーツールバーやアドウェアです。また、インストールしたきり存在を忘れてしまい、細々とリソースを食っているだけのソフトウェアもあるかもしれません。

カスペルスキーの「ソフトウェアクリーナー」は、そういったソフトウェアを探し出して通知します。厳密にはマルウェアではないこと、もしかすると必要とされているソフトウェアであるかもしれないことから、削除するかどうかは利用者の判断に任せられます。

おまけでこっそり入ってくるソフトウェアに対応するのは、「インストールアシスタント」という機能です。フリーソフトウェアのインストールウィザードの目立たないところや隠れたところに、別のソフトウェアのインストールを「許可する」ためのチェックボックスが配置されていて、フリーソフトウェアだけをインストールしたつもりがツールバーやアドウェアまでインストールしてしまった、ということがあります。インストールアシスタント機能は、こういった隠れたチェックボックスを見つけ、オフにします。また、一部のプログラムのインストール中に、不要な変更がPCに加えられないようにもします。

取引

銀行口座/決済サービスやクレジットカードに紐付いたアカウントは、ほぼ誰でも持っているものです。ネットでショッピングするとき、オンラインバンキングをするとき、NetflixやHuluなどを利用するとき、そういったアカウントにログインする必要があります。お金に関する情報のセキュリティには、特に注意を払いたいものです。カスペルスキー製品に搭載の「ネット決済保護」は、オンライン取引を自動的に保護する機能です。

多くの人や物がつながり合う現代では、個人も企業も日々新しいことに挑戦し成し遂げています。新たに登場するサービスや製品は、一般的に使いやすくできていて、消費者に安全性をアピールしています。その一方で、サイバー犯罪者たちも黙って見ているわけではありません。

新たに出現する脅威に対しては、ただセキュリティ製品をインストールしてあればそれで対応できるというわけにはいきません。最初の方でも述べたように、多層的な保護手段を持つ強力なセキュリティ製品が必要です。カスペルスキー セキュリティが、皆様の選択肢の一つとなりますことを願っています。

ヒント

ホームセキュリティのセキュリティ

最近では様々な企業が、主にカメラなどのスマートなテクノロジーを活用したホームセキュリティサービスを提供しています。しかし、セキュリティシステムは侵入者からの攻撃に対してどの程度セキュアなのでしょうか?